コンクール参加・受賞作品

補習校では、年に何回か各種コンクールへの作品応募をしています。みなさんも、次の機会に参加してみてはいかがですか?

第35回東洋大学『現代学生百人一首』コンクール 応募総数78,444首の中から見事入選された 中学2年 鈴木裕郎くん(13歳)の作品です。

【  こうちゃんのかんぺきなトスよく見える楽しく飛んで強いスパイク  】

作者:鈴木 裕郎(中2クラス)

●この作品を詠んだ時の情景、心情など。

暑い夏の日。始めたばかりのバレーボール。早く上手になりたくて友達のこうちゃんと練習した。こうちゃんは何回も何回もかんぺきなトスをくれる。ぼくがジャンプをすると砂ぼこりが上がった。集中して飛びながら、ストレートスパイクするかクロススパイクするか考えている。決めた!足が地面にさわった。気持ちいい!

第42回海外子女文芸作品コンクール 俳句部門佳作賞 受賞作品

市川 芽里咲(めりっさ)さん 小学5年の作品です。

1、ジェラートは色とかおりおいしいな


2、草のかげ走り出てきたとかげの子


3、光るおかオリーブ畑夏の空

こども教育支援財団主催 

第2回子ども作文コンクール参加賞受賞作品(2020年度)

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小3クラス 井上 晶

タイトル:     私の大好きな先生


ルチエッタ先生は、算数と理科を教えてくれます。

問題がわからないときは、いっしょにわかるまで、時間がかかっても待ってくれます。出来なければ、またつぎの授業でもう一度やりましょうと言ってくれるので、何度もくりかえすことが大切だとおもいました。

コロナウイルスのせいで家にいなければならなかった時も、私たちに元気が出るように一人一人に声をかけてくれました。さん歩で先生に出会ったときは、抱き合いたいけれど出来ないことにとてもかなしい思いをしましたが「学校で会える日がはやくきてほしい」そう私の気持ちを伝え、先生は「今ある時間、本を読んだり、色々なことを学んでいるうちに、必ず前みたいに会える日が来るから」と力強く言ってくれました。

私も、ルチエッタ先生のように強くてやさしい人になりたいです。


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小3クラス生徒作品

タイトル:わたしの先生


ひとみ先生はわたしがイタリアに来たときのはじめての先生でした。ひとみ先生はとてもやさしい先生です。かん字の教え方がとても上手で楽しく学べます。「小さい」という字は「小石が三つ」からきていると教えてくれました。今、一年生の弟には 私が教えてあげることができました。それから 休み時間になるとよく、だるまさんがころんだをあそんでくれました。

今年、三年生になって、また ひとみ先生が担任の先生になったので、とてもうれしいです。三年生のかん字も楽しみです。早くほしゅう校がはじまって先生に会いたいです。

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中2クラス 平田 雅子

タイトル:     私の笑顔の源パオラ先生


私が好きな先生はパオラ・フォルツォー二先生です。宗教の先生です。イタリアでは宗教の授業があります。カトリック教やほかの宗教についても勉強します。先生はよくイタリアンジョークのきいた笑い話をしてくれます。

先生は優しくて愛きょうがあります。面白い先生で上手に教えてくれます。たくさん笑わせてくれて、授業にならなかった事もあります。先生の生活の中で実際に起こった面白い出来事を、描き物語ってくれます。そしてよく友達のように接してきます。

あるとき、彼女の授業が終わった後、次の授業の先生が遅れていたので、来るまでいっしょに待っていてくれました。そのとき、女子生徒達がおしゃべりをしていると、その中に寄ってきて「私も一緒に~」と言いながら、話に入ってきました。先生なのに先生じゃない変わった面白い先生です。先生はたくさんの笑いを私たちみんなに与えてくれます。笑いのおかげで楽しくていつも前向きな気持ちになれます。

パオラ・フォルツォー二先生と出会って、わたしがかわったことは、宗教にはそれぞれちがう考えかたがありますが、どの宗教も人間のしあわせをねがっている、ということがわかったことです。また、パオラ先生みたいに、ともだちみたいな先生がいるとわかって、学校にいくのがもっとたのしくなりました。

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中2クラス 松尾 アレッサンドロ

タイトル:     自分を信じる勇気をくれた先生


僕はステーファノ・パナヅィア先生が好きです。体操の先生です。先生と出会ったのは小学校1年生の時、両親から習い事を勧められて練習を見に行った時です。

僕は大人の人と話すのが苦手ですが、優しくておとなしそうな先生は僕の緊張をほぐすのと体操の魅力を伝えるために、なにも言わずにジャンプや宙返り等の技を見せてくれました。若くて筋肉モリモリ、先生の技を見て「めっちゃスゴイ!」僕もあんなふうにできるようになるのかな。なりたい!と思ったのを今でも覚えてます。

ステーファノ先生はいつも新しいことに挑戦しようという気持ちを持っていて、僕達に希望と「なにごともできる」という勇気を与えてくれ、「成し遂げる」ということを教えてくれる人です。

こんな先生と僕のエピソードがあります。

ある時、僕ができなかった体操の技を先生が「絶対できるから自分を信じて」と何回も励ましてくれました。

その技は後方転回からの後方宙返りです。実は僕はこの技の練習中に怪我をしたので、助走を始める時から足がすくみ、動けなくなっていました。でも先生は僕を責めずに、近くに来ては肩を抱いてくれ、耳元で頑張れ、出来るって何回も言ってくれて、回転する場所でアシストできるように待っていてくれました。遠くから先生の頑張れ、俺を信じろって言わんばかりの表情を見ていると、少しずつ恐怖心から解放されました。

後は先生との信頼関係で練習を重ね、やっとできるようになりました。できたときは先生がスッゴい笑顔で走ってきて、僕を抱きしめて自分のことのように喜んでくれ、二人でガッツポーズ。その時は僕も最高に嬉しかったです!

ステーファノ・パナヅィア先生に出会って僕は大人の人を信頼すること、自分自身の力を信じることの両方を学びました。努力をすれば必ず結果はついてくる。諦めずに挑戦し続ける。

この大切な事を体操を通して先生から教わりました。

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中2クラス 山本 ロレンツオ 桂吾

タイトル:     歌う先生


僕の英語の先生は楽しくて、素敵な先生です。名前はオリアーナ・ジャンティンといいます。背が高くて、目の色は緑色、髪の毛はくりくりです。先生の話す声はふだんは、やさしくておとなしいけれど、時々大きな声を出します。たとえば、それはぼくのクラスでだれかが授業を聞かないときなどです。先生の両親はイギリス人です。授業中は時々自分の話をしてくれます。オリアーナ先生が子供の時は、イギリスに住んでいました。先生の一番おもしろいジョークは「バス」です。英語のバス(乗り物)をぼくたちはイタリア語で、「バッソ(低い)」と発音してしまいます。しかし、イギリスのバスは2階建てで、「アルト(高い)」です。授業中、分からない英語の言葉があると、有名な曲を歌ってくれます。ロックやブルースの曲です。クラスで”will”という言葉の使い方が分からなかった時、オリアーナ先生はとつぜんWhitney Houston の”I will always love you”を歌い出しました。ふだんはもっとしずかなのに、大きな声で歌い出してみんなビックリしました。とてもむずかしい歌だけど、オリアーナ先生は Whitney Houston みたいでした。クラスのみんなは拍手をしました。僕も英語の歌が好きなので、オリアーナ先生が歌うときが楽しみです。今まで先生が歌ってくれた曲の中のベスト3は、

1位、もちろんWhitney Houston の”I will always love you”。

2位、Tina Turner の”Simply the best”、踊りながら歌ってくれました。

3位は Beatles の”All together now”です。

今、新型コロナのせいで学校に行けないので、オリアーナ先生の歌声が聞けなくてとてもざんねんです。もうすぐ中学校を卒業するので先生に会えないけれど、いつか先生に会いに行きたいと思っています。

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中2クラス 奥田 美亜

タイトル:     楽しい数学


私の好きな先生の名はステファニア・ジャンサンティです。クラスではいつもProfessoressa Giansanti って呼びます。この先生は私の数学と科学の先生です。今年から私のクラスの先生で、けっこう優しくて、面白い人なのです。教えるのもすごく上手で、宿題は少なく、良い先生ですが、わたしがどんなに数学のことが好きでも、良い点数はあんまりもらえません。楽しいけれど、難しいからです。

一度、数学のテストで、本当に低い点数を取ってしまって、私は授業中、泣きそうになったのですが、先生はちゃんと助けてくれて、次のときには、私が、ちゃんと勉強をしていることを確かめて、やっと、ほとんど完璧な点数をくれました。先生がほめてくれて 嬉しかったです。

しかも、先生は、ハリーポッターのことが大好きで、お家にはハリーポッターの大きなポスターを貼ってあります。今は、新型コロナのために学校が閉まっているので、オンライン授業では、いつも、そのポスターが先生の後ろにあるのが見えます。

授業中も、ときどきハリーポッターの名前が出ます。私もハリーポッターが好きなので、嬉しいです。先生は面白い冗談も言って、私たちを笑わせます。

第34回(2020年度)東洋大学『現代学生百人一首』コンクール 日本国内外から65,499首応募中、見事入選されました。

【    くやしいなバス行っちゃった時計見るかさにポツポツふってくる雨    】

作者:奥田 美亜 (中2クラス)


●この作品を詠んだ時の情景、心情など。

ある土曜日の朝。バスに遅れそう。家を出た時、雨が激しく降っていた。バス停に着いた時は、私はずぶぬれだった。バス停には誰もいなかった。待っても、バスはもう来なかった。ああ、くやしい。時計を見た。次のバスは二時間後。とぼとぼ家に向かう。かさに当たる雨の音が急にやさしくなった。雨が止みそうだ。さっきのどしゃ降りで、カバンの中の教科書も間違いなくびしょぬれ。あーあ。